- 副業の労災を本業と一体化して労災保険を支給
- 会社で副業を紹介
新聞の見出しで見るたびに、何かがちがう、という思いがよぎります。
そもそも、ちがう会社で雇われて働くことを副業というのが気に入りません。業、というのが、自分の能力をお金に変える手段を意味するのであれば、主と副、という区別をつけるのはおかしいでしょう。どちらが主でどちらが副なんでしょうか?時間の長い方?自分が好きな方?
どちらもお金を得る手段、仕事であるなら、少なくともその仕事にはプロの心がけで臨むべきだと私は思っています。主があくまでも本業で、副がちょこっとお金を得る手段、それは、副の会社に失礼ではないでしょうか。副の会社のお客様に対して。
副業の労災を本業と一体化して労災保険を支給する記事には、労災保険が保険であることを忘れてない?とつっこみを入れました。保険とは、保険料を支払い、それに対しての保障・補償を受けるものです。例えば副業でケガをして、本業と一体化して労災保険を支給されるとしましょう。副業の会社は労災保険料を支払っていますから、補償を受けるのは当然です。ですが、本業の会社は、その人が副業でケガをしたことに対して労災保険料を支払っていません。なのに補償を受けるって?どうも納得がいかないんですよね。
会社が副業を紹介するというのも、労働者派遣だとか出向だとか色々とつっこみどころがあります。副業で得たものを本業に活かす、という考えは、先ほども言いましたが副業の会社のお客様に対して失礼、と私は思います。副業の会社では副業の会社のために目いっぱい働いていただきたいものです。
それもこれも、副業、という名称がよくないのではないでしょうか。
複業、という言い方にすれば、本、副の区別はなく、それぞれに存分に取り組めることができると思うのですが。あなたはどう思いますか?